競馬の戦略 - JRAVAN 競馬ソフト・予想支援部門 6ヶ月連続No.1獲得!競馬予想をいろいろな方向からディープに掘り下げていきます!

競馬の戦略

失敗百選

競馬に限らずギャンブルでは思い込みやうっかりミスによってメタメタにやられてしまうことが良くある。できればミス発生を事前に防いで、競争力を高めたいものだ。

以下にCUSTOMXを使っていてよくやってしまったミスを挙げてみる。

1. 1〜2レースのみの高指数をそのまま鵜呑みにした
対象レースが少なく、それらが高指数なとき、その馬のオッズが高いことがある。オッズ的に美味しく見えるからといって、迂闊に飛び付くのはリスクが高い。オッズが高いのは他の予想者もその馬の競走能力を定めかねているということであり、「オッズの高さ≒リスクの高さ」である場合が実際には多い。

あえてリスクをとって高配当を狙うのは、高指数の妥当性を裏付ける別の要因が見つかってからでも遅くはない。逆に危ない高指数のにおいがプンプンする場合は無理に狙わない方が良いだろう。

危ない例)
スローペースをらくらく逃げ切った、対象レースが短距離だった、レースレベルが低かった、極端な馬場状態だった、サンプル数の少ないレースだった

信用できる例)
過酷なレースだった、レースレベルが高かった、中央場所だった、ダートの良馬場だった、高[R後]指数が続いた


2. 予測では勝負になりそうなレースなのに相性の悪い騎手や腕の悪い騎手が騎乗
こんな場面にあったら、調教がうまく行かず勝負になりにくいと調教師に判断されているのでは?と疑った方が
良いだろう。一部のジョッキーだけが勝ち星を重ねていることは動かしがたい事実。つまりパレートの法則。オッズの高い低いに関わらず、勝負になるならそれなりのジョッキーが騎乗しているものだ。


上記以外にもミスを回避するパターンはたくさんあるだろう。もし予想と結果が異なっていた場合は、その原因を考えてみよう。


失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する(中尾政之著)

ノイズと片付けるか?タカラと拾い上げるか?

CUSTOMX を使って競馬予想を続けていると、「おやっ?変だな。」と思う場面に出合うことがある。ファンタジーステークスのニシノタカラヅカのグラフは、その一例だ。

ファンタジーステークスのニシノタカラヅカのグラフ


1・2戦に比べて3・4戦のグラフが突出して高くなっている。こんな場面に出合った時、「これはCUSTOMXの間違いだ。」とするか、「理由を探してみよう。」とするか、の違いによって、瞬間的なリターンもしくは以降の競馬予想能力に差が出るだろう。ノイズだと片付けてしまうか?お宝だと拾い上げるか?分岐点である。

ファンタジーステークスのニシノタカラヅカの戦績は次のとおりだった。
ファンタジーステークスのニシノタカラヅカの戦績

考えられる理由はいくつもあるだろう。使いつつ良くなってきた、武幸四郎よりも福永祐一が合っていた、RLアップに対応できた、展開が向いた、など、いくつか思いつく。

ここで大切なのは理由の正当性ではない。大事なのは、同じルールでシステマティックに計算される指数を基する計器が発するシグナルを見逃さないということだ。理由を考えた上で、それをノイズとするかタカラとするか、が大事である。

漫画「ドラゴンボール(鳥山明著)」の一場面でサイヤ人が孫悟空に対面した時、スカウター(注1)は孫悟空に高い戦闘力を示した。その事実をサイヤ人はスカウターの故障と片付けた。この判断が後に大きな損害となる。「ノイズと片付けるか?タカラと拾い上げるか?」の判断は慎重に。

注1)戦闘力を数値で表示するゴーグルの様な道具

競馬は相撲である

CUSTOMX では、競走馬が過去のレースで発揮した競走能力を分析するために、競走馬のレース内における相対的なタイムから算出される指数(R指数)と、対象レースのレース全体(過去に行われた全レース)における絶対的なタイムから算出される指数(RL指数)←より正確には絶対的なタイムから積み上げられた出走馬の能力から算出される指数を使用する。

レースという動いている系のなかで、競走馬がそれぞれ前後していると考える。
高速で動いている電車の中で、馬が相撲をとっている。」と考えることもできる。

ここで相撲を持ち出したのは、競馬の本質と相撲が以下の部分で似ているからだ。
1. 競走よりも競争として格闘とイメージが近いこと。
2. 2者にとっては勝つか負けるかの2値のみしか意味がないこと(競馬は順序のみ)。
3. 対戦相手によって得意不得意があること。
4. 同じ相手と何度も対戦する機会があること。

静止している電車内で何度も相撲をとれば、馬対馬によって、はっきりとした傾向が現れるだろう。ここで静止している電車内を想定したのは電車の速度による勝ち負けへの影響を無視するためである。

電車が動いていればその傾向に変化が現れるかもしれない。電車の速度(または加速度)によって、それぞれの馬ごとに発揮する能力に差があるのではないだろうか。例えば、急発進する電車の中では気持ちが悪くなる馬がいるかも知れない。

ただし、同じような速度の電車で何度も相撲をとれば、静止した場合と同様にはっきりとした傾向が現れるはずだ。その傾向=馬の個性といえる。

過去に同じような条件の電車があれば、今回も同じ結果になるだろうと予想できる。同じような条件がなければ、他の条件群から色々な切り口で共通点を見つけ、それらの結果の傾向から今回の結果を想像すればよい。共通点を見出せなければ、過去の勝ち方から馬の個性を特定し、今回の条件下で適応できるかどうかを考えればよい。

もちろん、競馬は相撲と違い複数で行われる競争であり、電車の中で行われるものでもない。また、予想するには競走馬の体調や騎手の巧拙なども考慮する必要がある。しかし、一般的な方法ではなく、R指数やRL指数などの特異な方法で定量化された値をより所として次のレースを予想することは、一般的な方法とは違った角度からのレース予想を可能にする。もしかしたら、一般的な方法では分からなかった真理を発見できるかもしれない。

CUSTOMX ユーザーのひよっこさんは「競争」から導きたいことで天皇賞のヘブンリーロマンスを一般的な方法とは違った角度で考察されている。


競馬は的中した者で賭けられたお金を分けるギャンブルであるため、一般的な方法では分からなかった真理をユニークな方法で探究することが特に有効である。

R指数と着順

CUSTOMX Version 2.4.0 ではR指数グラフに馬名が表示されるようになった。

R指数グラフを利用して、[R前][R後]と着順について、考える。

以下は安田記念(レース結果)のR指数グラフである。
20050714a1.gif

R指数グラフは右へ行くほど[R前]が大きくなり、上へ行くほど[R後]が大きくなることを表す。別の表現をすれば、右へ行くほど先行したことになり、上へ行くほど上がりが速かったことになる。

ここでR指数グラフを反時計回りに20度回転させる。以下は回転したR指数グラフである。
20050714a2.gif

上図を見ると、中心点から水平に引いた線(下ピンク線)からの各馬の距離(高さ)の順序が入線順序を完全ではないが表していることが分かる。

20度以上回転させれば[R前]が大きい馬の高さが高くなり、20度以下なら[R後]が大きい馬の高さが高くなる。つまり、この図において回転角と高さの関係は[R前]と[R後]のレース着順に寄与する比率である。

競馬を予想する場合には、各馬の[R前][R後]と全体の回転角を予測することで、各馬の着順を予測することができそうだ。この回転角は、実際の競馬では各馬の[R前][R後]の分布(レースのペース)により決定される。

また、この方法で上位馬を予測した場合、予測した回転角の範囲内において、共に上位に来ることがない馬の関係を見つけることができそうだ。これは、馬券の可能性において、大きな意味を持つ。